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もの忘れ外来について


もの忘れ外来とは?

皆さんはじめまして。市立病院前老年内科メモリークリニック院長の中野正剛です。

このコラムでは認知症に関するお話をさせていただきます。

初回は『もの忘れ外来』についてです。

もの忘れ外来のはじまり

近年ではもの忘れが気になったり認知症の診断を希望した時にネットで『もの忘れ外来』を検索して医療機関を探すことが多いと思います。この『もの忘れ外来』の始まりは1990年代の中盤、認知症がまだ痴呆と呼ばれていた頃、幾つかの医療機関で始まりました。当時私が所属していた国立精神・神経センター武蔵病院でも精神科の宇野正威先生と朝田隆先生が開設され、1999年からは私も『もの忘れ外来』担当医として加わりました。当時はアルツハイマー型認知症をどの様にして見つけ出すかが最大のテーマであり、認知症画像診断の第一人者である放射線診療部長の松田博史先生のお力添えで画像診断の技術を診療に取り入れた我々の『もの忘れ外来』は先駆的なものでした。現在では広く用いられている画像統計解析の手法を用いた脳MRIのVSRADや脳血流SPECTのeZISなどを松田先生が開発されたのもこの頃です。

次回、もの忘れ外来では何をしているのかお話したいと思います。

#もの忘れ外来 #認知症